トナーパッドの使い方|拭く回数・のせる時間・頻度の決め方

根拠の内訳:出典 7件大規模・体系的な研究 1件小規模・観察研究 2件学会・公的機関 4件確認 次回確認 出典を見る根拠の基準

トナーパッドは一方向に1回だけすべらせ、酸入りのパッドは1週間に使う角質ケア製品の回数を合計して頻度を決めます。

大理石の上に差し出された3人の手のひらに、凹凸のあるパッド、なめらかなコットン、透明な液体がそれぞれのっている様子
このノートで扱うこと全7項目
  1. トナーパッドは何回拭けばいい?
  2. パッドの素材や酸の種類で使い方は変わる?
  3. 顔にのせておく時間は何分がいい?
  4. 酸入りのパッドは週に何回使う?
  5. 曜日別トナーパッド使用記録表
  6. パッドの刺激で皮膚科を受診したほうがいいのは?
  7. 使い方のルールを決めた3つの研究
項目 内容 根拠
拭く回数 ナイロンタオルで1日2回・2週間こすった側は、石けんだけの側より水分の蒸散が増え、天然保湿因子が減りました 2018 PMID 29243811・B
パッドの素材 試験管内の実験で、モノフィラメントのパッドは市販のコットンより洗浄力が高い結果でした(臨床部分はポリヘキサニド・次亜塩素酸ナトリウム系の洗浄液を併用した患者7名、対照群なし) 2019 PMID 31721661・B
酸の種類 8%のAHA 4種を4週間塗った11名で、刺激後の水分の蒸散はグルコノラクトン・酒石酸のほうがグリコール酸より少ない結果でした 1997 PMID 9470910・A
やめるとき 肌トラブルがひどくなったら拭き取り化粧水のパッドと製品の使いすぎを見直し、角質ケア・押し出し器具の使用はやめます 韓国疾病管理庁・機関
洗顔の時間 洗顔は1分以内、振動クレンザー・毛穴用ブラシ・洗顔ブラシのような道具は避けます 韓国疾病管理庁・機関

トナーパッドは何回拭けばいい?

一方向に1回すべらせたら終わりにします。健康な成人6名が片腕はナイロンタオルと石けんで、反対の腕は石けんだけで2週間、1日2回洗った2018年の研究では、こすった側は水分蒸散量(TEWL)が増え、天然保湿因子・セリン・乳酸が減りました。

腕で6名だけをみた小さな研究なのでパッドにそのまま当てはめはしませんが、同じ場所を何度も往復する動作が積み重なると負担になるという方向ははっきりしています。額 → 頬 → あごの順に内側から外側へ1回ずつすべらせ、1枚で顔全体に足りなければ新しい面を使いますが、同じ場所をもう一度拭くことはしません。

青みがかったグレーの壁の前で、親指と人さし指でふちをつまんだ、片側が濡れて見える丸いコットン1枚
パッド1枚で額・頬・あごを1回ずつ通るだけにし、同じ場所をもう一度拭きません。

パッドの素材や酸の種類で使い方は変わる?

素材と成分によって拭き取れる程度と刺激が違うので、パッドごとにルールを分けて書くほうがよいでしょう。ニキビを繰り返す患者7名が、ポリヘキサニド・次亜塩素酸ナトリウム系の洗浄液と一緒にモノフィラメントの洗浄パッドを4か月使った2019年の予備研究では、試験管内の実験でこのパッドは市販のコットンより洗浄力が高く、繰り返し使ったあとに参加者自身がつけた皮脂の減り具合の評価は85.7%が「優」「非常に良好」でした。

対照群のない7名の研究なので効果を語るより、「パッドの生地によって拭き取る力が違う」という参考にだけ使います。酸は種類も確かめます。1997年の11名の試験で、8%のAHA 4種のクリームを4週間塗ったあと界面活性剤で刺激したところ、グルコノラクトン・酒石酸の部位の水分蒸散はグリコール酸の部位より少ない結果でした。全成分でどの酸かを確かめ、記録表に書いておきます。

顔にのせておく時間は何分がいい?

のせておく時間を比べた研究はこの記事の根拠資料にないので、製品に書かれた時間を超えないことが目安です。のせている間にヒリつきが始まったら時間を待たずにはがし、その時刻を書きます。

朝と夜のどちらがよいかも、直接比べた根拠はありません。ただ夜に使うと、翌朝の洗顔前にもう一度赤みを確かめられるので記録しやすくなります。朝に使うなら、体育の授業や外回りのように汗をかく予定がある日は別に印をつけておきます。

水を含んで半透明になった丸いコットン3枚が重なった大理石の天板と、その横の筋の入った空のガラスの器
湿らせてのせるパッドは製品に書かれた時間を超えず、ヒリついたらその場ではがします。

酸入りのパッドは週に何回使う?

決まった回数より「1週間の角質ケア製品の合計」で決めるほうが安全です。酸入りパッドのほかに、酸入りの化粧水・美容液・ピーリング製品を同じ週に使うなら全部を1つの欄に合計し、ヒリつきを書いた翌日は休みの日にします。

韓国疾病管理庁(KDCA)は、肌トラブルがひどくなるときは拭き取り化粧水のパッドと製品の使いすぎを見直し、角質ケアをやめるよう案内しています。試験期間や生理前のように肌が敏感になりやすい週は、合計を先に減らします。日本では化粧品に配合できるサリチル酸は化粧品基準で100gあたり0.20gまでとされ、サリチル酸はニキビ用の一般用医薬品に配合されていることもあります。医薬品のパッドを使うかどうかは、薬剤師や医師に相談してください。酸入りの製品を初めて使う週の曜日別の回数は、AHA・BHAを初めて使う2週間、曜日別の回数表とやめるサインに続きます。

曜日別トナーパッド使用記録表

曜日 パッドの種類(酸入り/保湿) 拭いた回数(方向) のせた時間 同じ日のほかの角質ケア製品 ヒリつき・赤み(0〜3) 休みの日
月 例)酸入りパッド 1回(一方向) なし
火 例)酸入り化粧水
水 前日ヒリつき → 休み
木
金
土 例)ピーリング
日
1週間の合計 酸入りパッド __回 — — 角質ケア製品の合計 __回 最高点 休んだ日 __日

1週間が終わったら、ヒリつきが出た日の共通点を探してルールを1つだけ直します。つぶしたところや傷がある範囲は拭く欄から外し、別に書きます。

パッドの刺激で皮膚科を受診したほうがいいのは?

  • パッドをやめても赤み・ほてりが数日続くなら、皮膚科を受診してください。
  • つぶしたところが腫れて痛む、または膿がたまってくるときは、パッドやマスクをのせずに医療機関でみてもらいましょう。
  • パッドを使ったところに水ぶくれやじゅくじゅくが出たら、使うのをやめて医師の診察を考えてください。

使い方のルールを決めた3つの研究

  • 健康な成人6名を対象にした2018年の研究(PMID 29243811)では、2週間1日2回こすって洗った側は水分の蒸散が増え、天然保湿因子が減りました。
  • 8%のAHA 4種を4週間塗った11名の1997年の試験(PMID 9470910)では、界面活性剤による刺激のあとの水分の蒸散は、グルコノラクトン・酒石酸の部位がグリコール酸の部位より少ない結果でした(P<0.05)。
  • ニキビを繰り返す患者7名がポリヘキサニド・次亜塩素酸ナトリウム系の洗浄液と一緒にモノフィラメントのパッドを使った2019年の予備研究(PMID 31721661)では、繰り返し使ったあとに参加者自身がつけた皮脂の減り具合の評価は85.7%が「優」「非常に良好」で、対照群はありませんでした。

よくある質問

角質ケアのパッドを毎日使うのと、週1回ピーリングするのはどっちがいい?

2つの方法を直接比べた研究は、この記事の根拠資料にはありません。かわりに、1週間に使う角質ケア製品の回数を全部合計して見てください。1日2回・2週間こすった側で水分の蒸散が増えたという研究があり、毎日使うパッドは拭く動作まで合計に入ります。韓国疾病管理庁(KDCA)も、肌トラブルがひどくなるときは角質ケアをやめるよう案内しています。

保湿クリームと毛穴パッドを使い始めてからニキビができる。原因はどっち?

2つの製品を同じ時期に取り入れたなら、記録なしではどちらのせいか見分けるのは難しいです。毛穴パッドには拭く摩擦が加わり、どちらの製品にも、大韓皮膚科学会(韓国の皮膚科学会)が刺激反応の成分として挙げる界面活性剤・防腐剤・着色料・人工香料が入っていることがあります。韓国疾病管理庁も肌トラブルがひどくなったら拭き取り化粧水のパッドと製品の使いすぎから見直すよう案内しているので、まずパッドを1〜2週間外し、新しいブツブツの数を書いて比べてみてください。

ニキビをつぶしたところにトナーパッドやシートマスクをすぐのせてもいい?

つぶしたところにパッドやマスクをすぐのせてよいかを扱った研究は、この記事の根拠にはありません。つぶしたところは拭く範囲から外してこすらないようにし、赤み・じゅくじゅくが出るかを書いておきましょう。韓国疾病管理庁は押し出し器具の使用をやめるよう案内しており、腫れて痛む、または膿がたまってくるときは皮膚科を受診するのがよいでしょう。

出典

  1. Repeated friction and decreased serine and lactic acid in the stratum corneum, 6 people, 2018 (PMID 29243811)B
  2. Sebum cleansing with a monofilament cleansing pad on acne-prone skin, 7 people, 2019 (PMID 31721661)B
  3. Effects of four AHAs on stratum corneum barrier function, 11 people, 1997 (PMID 9470910)A
  4. Korea Disease Control and Prevention Agency (KDCA) National Health Information Portal — Safe cosmetic use for teens (Korean)機関資料
  5. Korean Dermatological Association — Cosmetics overview and adverse reactions (Korean)機関資料
  6. 厚生労働省 — 化粧品基準(平成12年厚生省告示第331号)機関資料
  7. 厚生労働省 — 登録販売者 試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)機関資料

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