インナードライでニキビも。Tゾーン・Uゾーンで分ける重ね塗りの順番
インナードライの肌は化粧水を顔全体に1回つけたあと、つっぱるUゾーンにだけ乳液か軽いクリームをもう1層重ねます。

このノートで扱うこと全7項目
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 状況 | ニキビのある10代7人は、ニキビのない10人よりすべての季節で皮脂も多く、水分が失われる量(TEWL)も多いという結果でした | 2015 PMID 26091385 · B |
| 場所 | 混合肌はTゾーンとUゾーンの状態が違う肌で、皮脂の多い場所には収れん化粧水、それ以外には柔軟化粧水を使います | 大韓皮膚科学会 · 学会 |
| 重ねる剤形 | 乳液は水分60〜80%のゆるいクリームで、クリームは油分と保湿成分がより多く入っています | 大韓皮膚科学会 · 学会 |
| タイミング・回数 | 保湿剤は入浴後5分以内、1日1〜2回塗った条件で角質層の水分が高い結果でした | 2022 PMID 34743412 · B |
| 季節 | 1年間追った調査で、どちらの群も冬に皮脂が減り、バリア機能が下がる傾向がありました | 2015 PMID 26091385 · B |
大韓皮膚科学会は韓国の皮膚科専門医の学会です。表面はテカるのに内側が乾く肌を、韓国では「スブジ(水分不足の脂性肌)」と呼びます。
表面はテカるのに内側はつっぱる。どちらも本当?
どちらも同時に起こりえます。ニキビのある10代の男性7人とニキビのない10人の顔を1年間毎月測った2015年の研究では、ニキビのある群はすべての季節で皮脂の分泌が多く(P<0.019)、水分が失われる量も多いという結果でした(P=0.001)。
対象がとても少なく、10代の男性だけを見た研究なので、すべてのインナードライ肌に当てはめることはできません。それでも「油分が多いから保湿はいらない」という判断がいつも正しいわけではないこと、だからテカリとつっぱりを別々に書く必要があることは、この結果から言えます。

化粧水の次は、乳液とクリームのどちらを重ねる?
顔全体には乳液を薄く、つっぱるUゾーンにだけクリームを少し足すやり方が、学会の目安とよく合います。大韓皮膚科学会は、乳液を水分60〜80%の粘りの少ないクリーム、クリームを油分と保湿成分がより多く入った製品と説明し、混合肌・脂性肌には乳液か水分クリームの剤形をすすめています。
化粧水そのものも場所で分けます。同じ学会の資料は、皮脂の多い場所には収れん化粧水、そのほかの場所には柔軟化粧水を使うよう案内しています。2本を別々に置くのが難しいなら、1つの化粧水をTゾーンには1回、Uゾーンには2回つけるように、回数で分けてみます。

1回塗った保湿はどれくらいもつ?なぜ重ねるの?
剤形によって続く時間が大きく違い、軽い剤形だけだと午後にまたつっぱりが戻ってくることがあります。敏感肌・乾燥肌の30人の脚に1回だけ塗った2020年の試験では、2つの製品は24時間まで水分の増加が続きましたが、比べた製品は30分・2時間の時点でしか有意ではありませんでした。
脚の肌での結果なので顔にそのまま当てはめはしませんが、重ねる量を決めるときは午後の記録がいちばん役に立ちます。午後3時にUゾーンがつっぱるなら夜のUゾーンのクリームを一段階増やし、Tゾーンがテカるなら朝のTゾーンの2回目の化粧水を抜きます。
冬と夏で、重ねる量をどう変える?
一度に1段階だけ変えて、2週間ずつ記録します。大韓皮膚科学会は、油分・水分による肌タイプは年齢や環境によって変わることがあると説明し、2015年の1年間の追跡研究でも冬に皮脂が減ってバリア機能が下がる傾向がありました。
冬に暖房のきいた教室やオフィスに長くいる日はUゾーンのクリームの量を、夏にマスクや汗でTゾーンがテカる日はTゾーンの工程を先に見直します。混合脂性肌は、こする洗顔や回数の多すぎる洗顔を避けるという学会の案内もいっしょに守ります。
Tゾーン・Uゾーンの季節別の重ね方の順番表
| 工程 | 夏のTゾーン | 夏のUゾーン | 冬のTゾーン | 冬のUゾーン |
|---|---|---|---|---|
| 1. 化粧水 | 1回(さっぱりした化粧水寄り) | 1回 | 1回 | 1〜2回(柔軟化粧水寄り) |
| 2. 化粧水をもう1層 | 飛ばす | つっぱる日だけ | 飛ばす | 2回目としてなじませる |
| 3. 乳液 | ごく薄く、または省く | 薄く | 薄く | 薄く |
| 4. クリーム | 省く | つっぱるとき少量 | 省く | 少量 |
| 午後3時の記録 | テカリ0〜3 | つっぱり0〜3 | テカリ0〜3 | つっぱり0〜3 |
1つの欄を変えたら、2週間はほかの欄をそのままにします。保湿剤を洗顔後何分以内にどれだけ塗るかは、保湿クリーム、洗顔後いつ・どれだけ・1日何回塗る?に別にまとめています。
皮膚科医に聞いてみたほうがいいのは?
- 重ねる量を減らしても赤く痛む肌トラブルが増え続けるなら、皮膚科を受診してみてください。
- Uゾーンのつっぱりといっしょに角質が浮いてかゆみが2週間を超えて続くなら、医療機関で状態を確かめてもらってください。
- 化粧水やクリームを塗った直後に腫れやほてりが出たらやめて、反応が続くなら受診を考えてください。
この順番表を支える研究と案内
- ニキビのある10代7人とニキビのない10人の顔を1年間毎月測った2015年の研究(PMID 26091385)では、ニキビのある群はすべての季節で皮脂の分泌(P<0.019)と水分が失われる量(P=0.001)が多いという結果でした。
- 2022年の保湿剤の塗り方の研究(PMID 34743412)は、入浴後5分以内、1.0〜2.0mg/cm²、1日1〜2回塗った条件で角質層の水分が有意に高かったと報告しています。
- 大韓皮膚科学会「基礎化粧品」は、乳液を水分60〜80%のゆるいクリームと説明し、皮脂の多い場所には収れん化粧水を使うよう案内しています。
よくある質問
インナードライのニキビ肌だけど、ジェルクリームとスージングクリームをいっしょに使ってもいい?
2つの製品を重ねて使う方法を比べた研究は、この記事の根拠資料にはありません。韓国の大韓皮膚科学会は、混合肌・脂性肌には乳液や水分クリームの剤形をすすめ、混合脂性肌は油分の多い製品を避けるよう案内しています。いっしょに使うなら顔全体には1つだけ薄く塗り、つっぱるUゾーンにだけもう1つを足して、午後のテカリと新しいブツブツを2週間書いてみてください。
冬はひどい乾燥肌、夏はインナードライに変わる。季節ごとにどうケアする?
大韓皮膚科学会は、油分・水分による肌タイプは年齢や環境によって変わることがあると説明しています。1年間追った研究でも、冬は皮脂が減ってバリア機能が下がる傾向がありました。冬はUゾーンのクリームの量を、夏はTゾーンの工程を1つずつだけ変えて、2週間ずつ記録してみてください。
洗顔直後はすっきりしているのに、時間がたつとテカってくすむのもインナードライの特徴?
時間がたつにつれてテカるのは皮脂の出方を書いてみれば確かめられますが、くすみとインナードライの関係を扱った根拠はこの記事の資料にはありません。テカリが出てくる時刻と、そのときUゾーンがつっぱるかをいっしょに書くと、油分が多いだけなのか、つっぱりもあるのかを分けて見られます。
出典
- Seasonal changes in facial skin with and without acne, 17 participants over one year, 2015 (PMID 26091385)B
- Optimal moisturizer application based on skin physiology, 2022 (PMID 34743412)B
- Randomized controlled trial of hydration after a single application of lamellar moisturizers, 30 participants, 2020 (PMID 32167240)A
- Korean Dermatological Association — Basic skin care products (Korean)機関資料
- Korean Dermatological Association — Skin care (Korean)機関資料
- Korean Dermatological Association — Moisturizers (Korean)機関資料
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