AHA・BHAを使い始める2週間|曜日別の回数表とやめどき
AHA・BHAは1週目は夜に週2回から始め、2週目に1日おきに増やして、ヒリヒリが続くならすぐにやめます。

このノートで扱うこと全8項目
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 結果が見えるまで | グリコール酸10%(pH 4)のエマルジョンを1日1回夜に塗った120人は、45日目からプラセボと差が出て、副作用の頻度には差がありませんでした | 2011 PMID 21896132 · A |
| 2週間で見えること | グリコール酸10%の美容液を2週間使った37人で角質のはがれの指標が45.52%変わり、赤みや水分が失われる指標も悪くなりませんでした | 2026 PMID 41987370 · A |
| 酸の種類 | 8%のAHAクリーム4種を4週間塗った11人で、刺激のあとの水分の失われ方はグルコノラクトン・酒石酸の部位がグリコール酸の部位より少なめでした | 1997 PMID 9470910 · A |
| 重ねて使うとき | 処方の外用薬にサリチル酸を加えた49人・12週の試験で、一時的な乾燥がより多く起きました | 2012 PMID 22035285 · A |
| やめるサイン | 酸を使う浅いピーリングが行きすぎると赤み・乾燥・皮むけが起きるので、間隔と濃度を守ります | 韓国疾病管理庁 · 公的機関 |
韓国疾病管理庁(KDCA)は韓国の国の保健機関、大韓皮膚科学会は韓国の皮膚科専門医の学会です。
最初の2週間、週に何回から始める?
1週目は夜に週2回、2週目は1日おきに増やすくらいが無難です。韓国疾病管理庁は、低濃度のグリコール酸・サリチル酸を使う浅いピーリングでも回数が多すぎると赤み・乾燥・皮むけが起きることがあるため、適切な間隔と濃度が大切だと案内しています。
2週間は結果を見る期間ではなく、肌が受け入れられるかを見る期間です。軽いニキビのある120人がグリコール酸10%のエマルジョンを90日間毎晩塗った2011年のランダム化試験では、プラセボとの差は45日目になってようやく出てきました。2週間で白ニキビが変わらないからといって、急いで回数を増やさない理由です。
BHA化粧水は、どう使うのが正解?
夜の洗顔のあと水気をふいて薄く1回塗り、保湿剤で仕上げます。サリチル酸の化粧水・美容液の使用回数どうしを比べた研究はこの記事の根拠にはないので、製品の説明書が認める範囲で、下の曜日表のように少なめに始めます。
日本では、化粧品に配合できるサリチル酸は化粧品基準で100gあたり0.20gまでと決められています。海外で「BHA」として売られている製品の表示と見比べるときは、この国ごとの違いを頭に入れておきます。

BHA化粧水をコットンにふくませて使う場合、同じ日にスクラブやピーリングパッドまで使うと、酸と摩擦がいっぺんに重なります。塾が終わって遅くに洗顔する学生や、残業のあと急いでスキンケアを終わらせる会社員なら、酸を使う日を曜日で決めておくほうが迷いません。
レチノールとAHA・BHA、白ニキビに同じ日に使っていい?
最初の2週間は同じ日に重ねず、曜日を分けるほうがいいでしょう。軽症〜中等症のニキビのある49人が処方の外用薬2種類だけを使うか、そこにサリチル酸を加えて12週使った2012年のランダム化試験では、サリチル酸を加えた群で一時的な乾燥が有意に多く起き、両方の群で角質層の水分が減りました。
この試験は処方薬の組み合わせなので、化粧品のレチノールにそのまま当てはめはしません。ただ、角質に働く成分を重ねるほど乾燥が増えうるという方向は同じなので、レチノールを使う夜と酸を使う夜は別の曜日にします。レチノイドをすでに処方されて使っているなら、酸のアイテムを足す前に受診先に聞いておきます。
乾燥肌・インナードライは、角質ケアの化粧水・美容液を避けるべき?
必ず避ける必要はありませんが、回数をさらに低く長めに保ち、酸の種類を選んでみます。1997年の研究では、健康な成人11人の腕に8%のAHAクリーム4種を4週間1日2回塗ったあとに刺激を与えると、グルコノラクトン(PHA)・酒石酸の部位はグリコール酸の部位より水分の失われ方が少ない結果でした。
同じ濃度の酸でも、剤形によって感じ方が違うことがあります。グリコール酸10%を化粧水・クリーム・二層式の美容液に分けて37人で2週間比べた2026年の試験では、アンケートのスコアが剤形ごとに違い、美容液のほうの赤み・水分が失われる指標は悪くなりませんでした。冬や暖房の強いオフィスのようにつっぱりが先に来る環境なら、1週目の回数(週2回)をもう1週続けます。なお韓国では、皮脂は多いのに内側が乾く肌を「スブジ(水不足の脂性肌)」と呼びます。

酸を使う間、日焼け止めを欠かさないのはなぜ?
角質を落とす成分を使う期間は、紫外線のケアが基本の条件だからです。大韓皮膚科学会は、医療機関で行うケミカルピーリングのあとは必ず日焼け止めを使い、肌の水分を保つ必要があると案内し、浅いピーリングは効果が弱いのでくり返しが必要だと説明しています。

家で使う低濃度のアイテムは施術よりずっと穏やかですが、体育の授業や週末のアウトドアがある日は前の晩の酸を休むように曜日表を調整すると、負担が軽くなります。
最初の2週間の曜日別回数表
| 週 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 今週の目標 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1週目 | 酸(夜) | 保湿だけ | 保湿だけ | 酸(夜) | 保湿だけ | 保湿だけ | 保湿だけ | 週2回、翌日のヒリヒリの有無を記録 |
| 2週目 | 酸(夜) | 休み | 酸(夜) | 休み | 酸(夜) | 休み | 酸(夜) | 1日おき、1週目に問題がなかったときだけ |
| 毎朝 | 日焼け止め | 日焼け止め | 日焼け止め | 日焼け止め | 日焼け止め | 日焼け止め | 日焼け止め | 忘れた日に印 |
| 重ねないもの | レチノール・スクラブ・ピーリングパッド・ほかの酸のアイテムは、酸を使う夜には入れない | レチノールは休む夜だけ |
すぐにやめるサインも表の横に書いておきます。
- 塗ったあとのヒリヒリが翌朝まで残る
- 頬・口のまわりが赤くなる、または角質が白く浮いてむける
- 洗顔で水がふれるだけでほてる
このうち1つでも出たら酸のアイテムをやめて保湿だけにし、落ち着いたら1週目の回数からやり直します。
どんなときに皮膚科医に診てもらう?
- 酸のアイテムをやめて保湿だけにして1週間たっても赤みとほてりがおさまらないなら、皮膚科を受診してください。
- 塗った場所が腫れる、または汁が出るなら、その日のうちに使うのをやめて皮膚科で確かめてもらってください。
- 押すと痛む深いニキビがくり返しできる、または跡が残るなら、酸のアイテムを増やすより皮膚科での相談が先です。
- 処方のレチノイドやほかのニキビの薬を使っているなら、酸のアイテムを足す前に受診先と相談してください。
上の曜日表のもとになった研究
- 軽いニキビのある120人を90日間見た2011年のランダム化試験(PMID 21896132)では、グリコール酸10%のエマルジョンは45日目からプラセボと差が出て、副作用の頻度は同じくらいでした。
- 処方の外用薬にサリチル酸を加えた49人・12週のランダム化試験(2012年、PMID 22035285)では、加えた群で一時的な乾燥が有意に多く起きました。
- 健康な成人11人を対象にした1997年の研究(PMID 9470910)では、刺激のあとの水分の失われ方はグルコノラクトン・酒石酸の部位がグリコール酸の部位より少ない結果でした。
よくある質問
BHA化粧水の正しい使い方は?
夜の洗顔のあと水気をふき、コットンか手で薄く1回塗り、最初の2週間は週2回から1日おきへとゆっくり回数を増やします。韓国疾病管理庁は、低濃度のサリチル酸・グリコール酸を使う浅いピーリングでも回数が多すぎると赤み・乾燥・皮むけが起きることがあるため、適切な間隔と濃度が大切だと案内しています。使っている間は朝の日焼け止めもいっしょに使います。
白ニキビにレチノールとAHA・BHAをいっしょに使ってもいい?
最初の2週間は同じ日に重ねず、曜日を分けるほうが安心です。処方のニキビ外用薬にサリチル酸を加えた49人・12週の試験(2012年)では、加えた群で一時的な乾燥がより多く起きました。すでにレチノールを使っているなら、酸のアイテムはレチノールを休む夜だけに塗り、白ニキビの数よりヒリヒリの有無を先に記録します。
角質ケア成分の入った化粧水・美容液は、乾燥肌やインナードライは避けるべき?
必ず避ける必要はありませんが、回数を下げて酸の種類を見比べます。健康な成人11人に8%のAHAクリーム4種を4週間塗った1997年の研究では、刺激を与えたあとの水分の失われ方は、グルコノラクトン(PHA)・酒石酸の部位がグリコール酸の部位より少ない結果でした。つっぱりが先に来る肌なら、週2回を長めに続けて保湿を厚めにします。
出典
- 90-day randomized trial of 10% glycolic acid emulsion for mild acne, 120 participants, 2011 (PMID 21896132)A
- Two-week trial of a lecithin and glycolic acid biphasic serum, 37 participants, 2026 (PMID 41987370)A
- Four AHAs and stratum corneum barrier function, 11 participants, 1997 (PMID 9470910)A
- 12-week randomized comparison adding salicylic acid to prescription topicals, 49 participants, 2012 (PMID 22035285)A
- Korea Disease Control and Prevention Agency (KDCA) National Health Information Portal — Acne (Korean)機関資料
- Korean Dermatological Association — Chemical peeling (Korean)機関資料
- Japan MHLW — Standards for Cosmetics (MHW Notification No. 331, 2000; Japanese)機関資料
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