ニキビ跡の色素沈着はどのくらいの期間残る?月1回の写真で確認
ニキビ跡は数か月から1年を超えて残ることがあります。月に1回、同じ条件で写真を撮り、色が引いていく速さをその写真で確かめます。

このノートで扱うこと全6項目
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| どのくらい多いか | アジア7か国のニキビ患者324名のうち58.2%に、ニキビのあとの色素沈着がありました | 2016 PMID 26813513・B |
| どのくらい続くか | 同じ調査で半数以上が1年以上、22.3%が5年以上続きました | 2016 PMID 26813513・B |
| つぶしたことがある人 | 中東のニキビ患者262名のうち69.0%が、ニキビをいじったりつぶしたりしたと答えました | 2019 PMID 30426810・B |
| カレンダーに書くこと | 顔という部位、日光の浴びすぎ、つぶす・かく行動がリスク要因でした | 2021 PMID 34880967・B |
| 紫外線チェックの目安 | SPF30以上の日焼け止めが望ましいと案内されています | 大韓皮膚科学会(肝斑のページ)・学会 |
なぜ写真は月に1回だけ撮るの?
色が引いていく速さは、数日のあいだに目で見分けられるほど速くはありません。女性33名の腕に青色光を当てた2020年の試験(PMID 32478879)でも、できた色素は28日後になっても最初の状態まで戻らず、大韓皮膚科学会(韓国の皮膚科の学会)は、ニキビのあとの色素沈着が1年以上続くことがあると説明しています。

あご・ほおの跡がほかの場所より長く残るのはなぜ?
部位どうしで速さを比べた研究は見つかりませんでしたが、2021年の研究(PMID 34880967)は顔という部位・日光・つぶす・かく行動をリスク要因に挙げています。授業中にほおづえをつく、電話しながらほおをさわるといったくせがあれば、その月の欄に印をつけます。
背中のニキビ跡は、どれくらいたつと色が引いてくる?
背中だけを見た期間のデータはないため、顔と同じように1か月おきの写真を数か月分集めて比べます。鏡を2枚向かい合わせに立てるか家族に頼み、毎回同じ姿勢で撮れば、月ごとに比べられます。
ニキビ跡カレンダー
| 月 | 撮る日 | 赤い跡の数 | 茶色い跡の数 | 日焼け止めを塗った日 | さわった・つぶした日 |
|---|---|---|---|---|---|
| スタート | 1日の夜、洗顔のあと | ||||
| 1か月 | 1日の夜 | /30 | /30 | ||
| 2か月 | 1日の夜 | /30 | /30 | ||
| 3か月 | 1日の夜 | /30 | /30 | ||
| 6か月 | 1日の夜 | /30 | /30 |
赤い跡と茶色い跡で色が引く速さを比べた根拠は見つからなかったため、色を2つの欄に分けて書きます。夏休みや屋外の体育祭があった月は、別に印をつけておきます。

カレンダーの写真を持って皮膚科を受診するのはどんなとき?
- 写真で跡の表面がへこんで見え始めたら、瘢痕かどうかを皮膚科で確かめてもらってください。
- 3か月を超えて色も数も変わらないなら、カレンダーの写真を持って皮膚科で相談してみてください。
- ニキビがなかった場所にまで茶色いしみが広がる場合は、別の色素の病気のこともあるので、受診して確かめてください。

このカレンダーを組み立てた調査と資料
- アジア7か国のニキビ患者324名を調べた2016年の調査(PMID 26813513)では、58.2%にニキビのあとの色素沈着があり、22.3%では5年以上続いていました。
- 中東のニキビ患者262名を調べた2019年の調査(PMID 30426810)では、87.2%に色素沈着が現れ、52.6%が1年以上続いたと答えました。
- 大韓皮膚科学会は、日焼け止めはSPF30以上を使うよう案内しています(肝斑の説明のページ)。
よくある質問
あごやほおのニキビ跡が長引くのはなぜ?
部位ごとに色が引く速さを比べた研究は、この記事で参照した資料には見つかりませんでした。ニキビのあとの色素沈着のリスク要因を分析した2021年の研究(PMID 34880967)は、顔という部位、日光の浴びすぎ、つぶす・かく行動を挙げています。ほおづえをつく、ほおをさわるくせがあれば、カレンダーにも印をつけておきましょう。
古いニキビ跡は皮膚科でどうする?
まず皮膚科で、色だけが残った跡なのか、表面がへこんだ瘢痕なのかを見てもらいます。どう対処するかは状態を診たうえで決まるので、カレンダーの写真を数か月分持っていくと、いつから変わっていないかを説明しやすくなります。
背中のニキビ跡はどれくらいで目立たなくなる?
背中だけを見た期間のデータは見つかりませんでした。アジア7か国のニキビ患者324名を調べた2016年の調査(PMID 26813513)では、ニキビのあとの色素沈着の半数以上が1年以上続きました。背中も月に1回、同じ場所を撮り、数か月単位で比べてください。
出典
- Frequency of post-acne hyperpigmentation in 324 acne patients across 7 Asian countries, 2016 (PMID 26813513)B
- Survey of post-acne hyperpigmentation in 262 acne patients in the Middle East, 2019 (PMID 30426810)B
- Risk factors for post-acne hyperpigmentation, 2021 (PMID 34880967)B
- Randomized trial of blue light-induced pigmentation in 33 women, 2020 (PMID 32478879)A
- Korean Dermatological Association — Acne vulgaris (Korean)機関資料
- Korean Dermatological Association — Melasma (Korean)機関資料
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