ナイアシンアミドは朝と夜どっち?ビタミンC・レチノールとの曜日表
朝に使っても問題ありません。研究でも、日中に塗るSPF入りローションと夜の美容液の両方に配合されて使われていました。朝と夜を直接比べた研究はありません。

このノートで扱うこと全7項目
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 日中の時間帯 | 女性196人の8週間試験の化粧品ルーティンには、ナイアシンアミド5%入りのSPF30ローションが含まれていました | 2010 PMID 20374604 · A |
| 夜の時間帯 | 健康な25人がおでこの片側に5%配合の美容液を毎晩4週間塗り、副作用の報告はありませんでした | 2024 PMID 39768384 · A |
| レチノイドと同じ期間 | ビタミン入り保湿剤を1日2回使い、2週目から処方のレチノイドを加えた側は、初期の刺激が少なめでした(対象者数は抄録になし) | 2006 PMID 17121065 · A |
| 続けて使った期間 | 人を対象にした試験の多くは4〜12週間で、最長の追跡はサブグループ50人の24週間でした | 2010 PMID 20374604 · A |
| 刺激の頻度 | 女性27人が4%クリームを8週間塗った側で有害事象は18%、ほとんどが軽いものでした | 2011 PMID 21822427 · A |
ナイアシンアミドは朝に使ってもいい?
朝に使ってかまいませんし、研究でも日中用と夜用の両方の製品に配合されて使われていました。朝と夜のどちらがよいかを並べて比べた人の研究は見つからなかったため、時間帯はほかの成分と重ならないほうを選べば十分です。
2010年のランダム化試験の化粧品ルーティンは、ナイアシンアミド5%入りのSPF30ローション、同じ成分のクリーム、プロピオン酸レチノールを加えた集中ケア製品の3つで組まれていました。SPF表示のあるローションに配合されていたということは、日中のステップで使われたということです。反対に2024年のパイロット試験では、5%美容液を毎晩おでこの片側に塗りました。出勤前の支度が5分しかない人なら、朝の枠には美容液1つと日焼け止めだけを置き、何ステップも重ねるのは夜に回すほうが記録をつけやすくなります。

レチノールを使う夜はどう分ける?
最初の数週間はレチノールの夜とナイアシンアミドの夜を別にし、レチノールに慣れてから同じ夜に重ねるかを決めます。2つを一度に取り入れると、しみたときにどちらの反応か分けられないからです。
同じ期間に一緒に使った研究は、処方のレチノイドのほうにあります。2006年の左右比較試験では、顔の片側にナイアシンアミド・パンテノール・酢酸トコフェロールを含む保湿剤を、反対側にビタミンを含まない保湿剤を1日2回10週間塗り、2週目から顔全体に0.025%トレチノインを毎日加えました。ビタミン入り保湿剤の側は初期の刺激が少なめでしたが、処方成分と3成分の配合による結果なので、化粧品のレチノールとナイアシンアミドだけの組み合わせには当てはめません。

ナイアシンアミドのデメリットは何?
刺激の報告がまれではないこと、そして研究の多くがほかの成分を混ぜた完成品で、どこまでがナイアシンアミドの働きか見分けにくいことがデメリットです。4%クリームを女性27人の顔の片側に8週間塗った2011年の試験では、ナイアシンアミド側の有害事象は18%で、赤み・かゆみ・ほてり感が中心でした。
この試験では期間中ずっと日焼け止めも使っていました。そのためこのカレンダーでも、ナイアシンアミドを使う朝は日焼け止めまでをひとまとまりと考えます。生理前の1週間のように、もともと赤くなりやすい時期に新しい成分を始めると反応を取り違えやすいので、始める日はその週を避けて決めます。

何か月も続けていい?休むタイミングの目安は?
決まった休みの周期はなく、休むタイミングは反応の記録で決めます。人を対象にした試験の多くは4〜12週間で、2010年の試験でいちばん長く追った期間はサブグループ50人の24週間でした。6か月を超えて塗ったときの安全性は、私たちが確認した根拠にはありません。
美容施術の前後の成分を扱った2026年の国際的な専門家合意(専門家14人)は、ナイアシンアミドをすべてのタイミングで使ってよい成分に挙げ、レチノイド・サリチル酸・グリコール酸は施術当日には不適切としました。施術の文脈なので毎日のルーティンにそのまま当てはめはしませんが、レチノールや酸の成分には休みの日を設け、ナイアシンアミドで空いた枠を埋めるというカレンダーの組み方と方向は同じです。
曜日別の組み合わせカレンダー
| 曜日 | 朝 | 夜 | 書いておくこと |
|---|---|---|---|
| 月 | ナイアシンアミド → 日焼け止め | レチノール → 保湿剤 | しみる感じ 0〜3点 |
| 火 | ビタミンC → 日焼け止め | ナイアシンアミド → 保湿剤 | 赤み 0〜3点 |
| 水 | ナイアシンアミド → 日焼け止め | 保湿剤だけ(休みの夜) | つっぱりの有無 |
| 木 | ビタミンC → 日焼け止め | レチノール → 保湿剤 | 皮むけの有無 |
| 金 | ナイアシンアミド → 日焼け止め | AHAまたはBHA(週1回)→ 保湿剤 | ほてり感の有無 |
| 土 | 日焼け止めだけ | ナイアシンアミド → 保湿剤 | 外出・運動の時間 |
| 日 | 日焼け止めだけ | 保湿剤だけ(休みの夜) | 1週間の点数の合計 |
レチノールの夜と角質ケア成分の夜は続けて並べず、ビタミンCはナイアシンアミドと違う朝に置きます。韓国の皮膚科学会である大韓皮膚科学会は、ビタミンCをメラニンの生成をブロック・抑制する成分の例に挙げていますが、2つを同じ朝に重ねた場合と分けた場合を比べた人の研究は見つかりませんでした。つまりこのカレンダーは反応を見分けるための配置で、2週間点数が0〜1点のままなら枠をまとめてもかまいません。試験期間や残業が続いて洗顔が遅くなる週は、夜の枠のレチノール・酸の成分から先に外し、保湿剤だけを残します。
皮膚科で相談したほうがいいのはどんなとき?
- ナイアシンアミドをやめて1週間たっても、しみる感じや赤みが続くなら皮膚科の受診を考えましょう。
- 顔が腫れたり、じんましんのように盛り上がったりしたら、すべての製品をやめて受診しましょう。
- 処方されたレチノイドや塗り薬を使っている最中なら、カレンダーに成分を足す前に、処方した医療機関に相談しましょう。
- 顔のシミ(色素斑)が数か月のうちに広がったり形が変わったりしたら、化粧品の組み合わせより皮膚科の診察が先です。
数字で見るこの記事の根拠
- 女性196人が参加した2010年のランダム化試験(PMID 20374604)の8週間の化粧品ルーティンには、ナイアシンアミド5%入りのSPF30ローションが含まれ、サブグループ50人は24週間まで追跡されました。
- 健康な25人が5%配合の美容液を毎晩おでこの片側に塗った2024年のパイロット試験(PMID 39768384)で、4週間、副作用の報告はありませんでした。
- 女性27人が4%クリームを8週間塗った2011年の試験(PMID 21822427)で、ナイアシンアミド側の有害事象は18%で、ほとんどが軽いものでした。
よくある質問
ナイアシンアミドは朝使ってもいい?
はい、朝に使えます。女性196人が8週間使った2010年のランダム化試験の化粧品ルーティンには、ナイアシンアミド5%入りのSPF30ローションが含まれていて、25人が5%美容液を使った2024年の試験では毎晩塗っていました。朝と夜を直接比べた研究はないので、朝に使うなら日焼け止めで仕上げ、ビタミンCとは別の日の朝にして反応を分けて見ましょう。
ナイアシンアミドは何か月も続けて使っていい?途中で休むべき?
休む周期を決めた研究は見つかりませんでした。人を対象にした試験の多くは4〜12週間で、2010年の試験でいちばん長く追った期間はサブグループ50人の24週間でした。6か月を超えて塗り続けたときの安全性は根拠資料にないため、休むタイミングはカレンダーより、しみる感じや赤みといった反応の記録で決めるほうが合っています。
ナイアシンアミドのデメリットは?
穏やかな成分として知られていますが、刺激の反応は報告されています。シミ(色素斑)のある女性27人が顔の片側に4%クリームを8週間塗った2011年の試験では、ナイアシンアミド側の有害事象は18%で、主に軽い赤み・かゆみ・ほてり感でした。ほかの成分と混ぜた完成品の研究が多く、成分ひとつの役割を切り分けにくい点も限界です。
出典
- Niacinamide-peptide cosmetic routine vs prescription tretinoin over 8 weeks, randomized trial in 196 women, 2010 (PMID 20374604)A
- Serum with 5% niacinamide, left-right forehead comparison, 4-week randomized pilot trial, 25 participants, 2024 (PMID 39768384)A
- Niacinamide 4% cream in 27 women with facial pigment patches, 8-week left-right comparison, 2011 (PMID 21822427)A
- Applying a vitamin-containing moisturizer first and early tolerability of tretinoin, split-face trial, 2006 (PMID 17121065)A
- Skincare ingredients before and after aesthetic procedures, international expert Delphi consensus, 2026 (PMID 42087526)A
- Korean Dermatological Association — Dermatologic therapies: functional cosmetics (Korean)機関資料
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