毛穴下地を塗った日、昼の化粧直しから夜のクレンジングまで

根拠の内訳:出典 8件大規模・体系的な研究 1件小規模・観察研究 4件学会・公的機関 3件確認 次回確認 出典を見る根拠の基準

毛穴下地を塗った日は、昼は皮脂を押さえて取ってから崩れた所にだけ薄く重ね、夜はメイクをなじませて落としたあと、もう一度洗顔します。

目の下の頬に毛穴が細かく見え、鼻先に光が当たって光っている顔の横側の接写
このノートで扱うこと全8項目
  1. 昼に崩れたメイクはどうやって直せばいい?
  2. あぶらとり紙は毎日何回も使っていい?
  3. パウダーや乳液で毛穴詰まりは起きる?
  4. 下地を塗った日の夜は、どんな順番で落とす?
  5. 新しい下地は何日、どうやって試す?
  6. 下地を塗った日の1週間記録表
  7. 皮膚科で相談したほうがいいのはどんなとき?
  8. この記事がもとにした3つの研究
項目 内容 根拠
メイクをしている時間 メイクをしている時間を短くし、きれいに落とすよう案内しています ソウル大学病院(韓国)・機関
パウダー 患者・対照群151名のアンケートで、補正後もパウダーの使用が有意な危険因子として残りました(OR 3.47、自己申告による関連) 2025 PMID 40765696・B
完成品の試験 面ぽうができやすい6名に完成品を4週間貼った試験で、面ぽうを起こしうる成分が入った製品でも必ず面ぽうができたわけではありませんでした 2006 PMID 16488305・B
塗った直後の反応 1時間以内に消えるピリピリ感・赤みのような即時型の反応は、20分の短い閉塞パッチで見分けられました 2020 PMID 32279349・A
夜の洗顔 日焼け止めやメイクをした日は毛穴(毛包)が詰まることがあるので、ダブル洗顔が役立つと案内しています 韓国疾病管理庁・機関

昼に崩れたメイクはどうやって直せばいい?

先に皮脂を取り、崩れた所にだけ薄く重ねるのが順番です。その上にパウダーやクッションファンデを重ね続けると、毛穴に入り込む量も、夜に落とす量も一緒に増えます。

昼にどこから先に崩れるかは人によって違います。ニキビのある709名を調べた2013年の研究では、自分で選んだ肌タイプは混合肌がいちばん多く、乾燥感・つっぱり・テカりがその判断を分ける症状でした。昼休みのあとに鏡を見るとき、額・鼻・頬のどこが先にテカるかを書いておけば、翌朝は下地をその部分にだけ薄く置くといった形で量を調整できます。ソウル大学病院もメイクをしている時間を短くするよう案内しているので、仕事や学校から帰ったらすぐに落とす日を増やすのも一つの方法です。

あぶらとり紙は毎日何回も使っていい?

あぶらとり紙を1日に何回まで使ってよいかを試した研究は、根拠資料にありません。使うときはこすらず、テカる所に軽く押し当てて離すやり方が合っています。

大韓皮膚科学会は、摩擦や機械的な刺激をニキビを招いたり悪化させたりする要因に挙げています。あぶらとり紙でTゾーンをなで下ろすようにふいたり、指でテカりを押しのけたりする癖はこれに当たります。会議の前、昼食のあと、運動のあとなど、あぶらとり紙を使った場面を記録表に書いてみると、テカりが集まる時間帯が見えてきて、その時間の前に1回だけ押さえるように回数を減らせます。

スタンドの明かりがついた部屋で、ベッドの端に座った男性が白い丸いコットンを額に当てている様子
皮脂を取るときはなで下ろさず、テカる所に軽く押し当ててから離します。

パウダーや乳液で毛穴詰まりは起きる?

製品によって違うので、種類だけで詰まるとは言えません。ニキビのある人と対照群151名の2025年のアンケート研究では、洗顔料・ファンデーション・パウダーの使用がニキビのリスクと関連し、ほかの要因を補正したあとはパウダーだけが有意に残りました(OR 3.47)。

この結果は自己申告による関連なので、原因とは断定できません。逆に、面ぽうができやすい6名に完成品を4週間貼った2006年の試験では、面ぽうを起こしうる成分が入った製品でも必ず面ぽうができたわけではありませんでした。ニッケルアレルギーのある23名に、ニッケルがごく微量入ったミネラルパウダーを48時間貼った2012年の試験では、74%がニッケルの試薬に反応しましたが、パウダーに反応した人はいませんでした。成分表より自分の肌の記録のほうが役に立つのはこのためです。メイクが毛穴に入り込みやすいなら、昼の化粧直しでパウダーをのせる日と皮脂を押さえるだけの日を分け、1週間ずつ比べてみてください。

下地を塗った日の夜は、どんな順番で落とす?

なじませる、すすぐ、もう一度洗う、のダブル洗顔が基本です。韓国疾病管理庁(KDCA)は、日焼け止めやメイクをした日は毛穴が詰まってニキビができやすくなることがあるため、ダブル洗顔が役立つと案内し、1日2回、刺激の少ない洗顔料と水でメイクを落とすよう書いています。

下地を厚めに置いた小鼻の横や頬の内側は、クレンジングを広げたあと、指先で少し長めにほぐします。このとき強く押したり、コットンでこすったりはしません。洗顔のあとは鏡の前で毛穴にメイクが残っていないかを見て、残っていたら、翌日は下地の量を減らしたのか、クレンジングの時間を延ばしたのかを記録表に一緒に書きます。

丸い卓上ミラーの前に座った女性が、人さし指の先を小鼻の横の頬に当ててのぞき込んでいる様子
洗顔後は鏡の前で、小鼻の横や頬の内側の毛穴にメイクが残っていないか確かめます。

新しい下地は何日、どうやって試す?

塗った直後の反応と、数日後の反応を分けて見ます。2020年の研究は、ピリピリ感や赤みのように1時間以内に消える即時型の反応は従来のパッチテストでは見つかりにくく、20分の短い閉塞パッチで見分けられ、その強さが実際に使ったときの反応と相関していたと報告しています。

家ではフェイスラインの片側に薄く塗り、20分後と1時間後のピリピリ感・赤みを書いてから、問題がなければ顔の片側だけで1週間使ってみます。そのあいだはほかのベースメイク製品を変えないようにしないと、記録表が読めなくなります。

下地を塗った日の1週間記録表

日付 塗った量・場所 昼の化粧直し(時刻・方法) あぶらとり紙の回数 落とした時刻・方法 落としたあとの残り 翌日の吹き出物
1日目 小鼻の横・頬の内側、豆粒1つ分 14時 皮脂を押さえて取るだけ 2 19時 クレンジング+洗顔 なし なし
2日目 同じ 15時 パウダーを重ねた 1 22時 同じ順番 小鼻の横に少し なし
3日目 同じ 直さなかった 3 20時 同じ順番 なし あごに1つ
4〜7日目 自分で書く

例のように、パウダーを重ねた日とそうでない日、遅く落とした日と早く落とした日の「落としたあとの残り」と「翌日の吹き出物」の欄を並べて見ると、昼の直し方と落とす時刻のどちらを変えるかを決められます。

皮膚科で相談したほうがいいのはどんなとき?

  • 塗った所が赤くなってかゆい、または腫れたときは、使うのをやめて皮膚科を受診してください。
  • 下地をやめて落とし方を変えても、同じ場所の吹き出物が2週間を超えて続くときは皮膚科でみてもらいましょう。
  • 痛くて硬いできものや膿がくり返し出るなら、皮膚科への相談をおすすめします。

この記事がもとにした3つの研究

  • ニキビのある人と対照群151名を比べた2025年のアンケート研究(PMID 40765696)では、補正後にパウダーの使用だけが有意な危険因子として残りました(OR 3.47、自己申告による関連)。
  • ニッケルアレルギーのある23名を調べた2012年のパッチ試験(PMID 22404196)では、74%がニッケルの試薬に反応しましたが、ミネラルパウダーに反応した人はいませんでした。
  • 2020年の化粧品の剤形研究(PMID 32279349)では、1時間以内に消えるピリピリ感・赤みは20分の短い閉塞パッチで見分けられ、その強さは実際に使ったときの反応と相関していました。

よくある質問

昼に崩れたメイクはどうやって直せばいい?

テカっている所の皮脂を先に押さえて取り、崩れた部分にだけ薄く重ねる順番が無難です。その上に層を重ね続けると、夜に落とすものが増えます。韓国のソウル大学病院は、メイクをしている時間を短くし、きれいに落とすよう案内しています。

あぶらとり紙で顔の皮脂をこまめに取ってもいい?

あぶらとり紙を使う回数を試した研究は、この記事の根拠資料にはありません。使うときはこすらず、軽く押し当ててから離すようにしてください。大韓皮膚科学会(韓国の皮膚科学会)は、摩擦や機械的な刺激をニキビを悪化させる要因に挙げています。1日に何回押さえたかを書いておくと、テカりが強い時間帯もわかります。

パウダーや乳液などの化粧品で毛穴は詰まる?

製品によって違います。ニキビのある人と対照群151名を比べた2025年のアンケート研究では、ほかの要因を補正したあと、パウダーの使用だけが有意な危険因子として残りました(OR 3.47)。ただし自己申告による関連なので、パウダーが原因とは言い切れません。面ぽうができやすい6名を調べた2006年の試験では、面ぽうを起こしうる成分が入った完成品でも必ず面ぽうができたわけではなく、結局は自分の肌で確かめる必要があります。

出典

  1. Cosmetic use and acne risk: case-control survey, 151 people, 2025 (PMID 40765696)B
  2. Reassessing the comedogenicity concept: 4-week patch test of finished products, 6 people, 2006 (PMID 16488305)B
  3. 20-minute patch test for immediate stinging and redness from cosmetics, 2020 (PMID 32279349)A
  4. Patch test reactions to mineral powder in 23 nickel-sensitized people, 2012 (PMID 22404196)B
  5. Self-perceived skin type and sebum levels in 709 acne patients, 2013 (PMID 23279191)B
  6. Seoul National University Hospital N Medical Information — Acne (Korean)機関資料
  7. Korea Disease Control and Prevention Agency, National Health Information Portal — Acne (Korean)機関資料
  8. Korean Dermatological Association — Acne vulgaris (Korean)機関資料

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